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全日本学生ヨット個人選手権大会 総括

  • tumsatryt
  • 2018年9月8日
  • 読了時間: 5分

こんにちは、470リーダーの山下です。 全日本学生ヨット個人選手権大会のリザルトをご報告させていただきます。 No.13 / 4572 廣井(3年)・山下(4年) 39-36-44-BFD(CUT)-49-47-54-40 計309点 50位 (全55艇中) 1日目は南西の強風で3レース、2日目も同様に3レース、最終日は北を軸にして振れる微風で2レースを行いました。 私たちのペアは以前から強風の苦手意識があり、1日目と2日目は厳しい状況でのレースを強いられました。満を持して挑んだ最終日ですが、真反対の方向に風が振れたり潮流が読めなかったり、本来得意なはずのコンディションで前を走ることができませんでした。 レース前に2人で目標を立てたのですが、その目標には程遠い順位となってしまいました。 続いて今回の大会を振り返っての反省です。 まず技術面について。既述の通り、強風のすべりで他艇に置いていかれました。スタートは第一線で出ているのにすぐ埋もれてしまい、フレッシュな風で走ることができませんでした。セッティングやハンドリングなど見直す必要があります。またスタートも第4レースでBFDを引いてしまいました。艇団に惑わされ、ラインを把握しきれていませんでした。 クルーの私としては、若洲の海面の特徴を掴みきることができなかったことが反省です。有利海面に気づくのが遅れたり川の流れを把握しきれていないまま上マークにアプローチしたりと、抜かせるチャンスを無駄にしていました。 他にも上位の艇に比べ技術面で劣っているところはたくさんあります。それ以上に今回のレースの敗因として考えるのはメンタル面です。私は走れなかった原因で精神的なものを挙げるのはあまり好きではないのですが、これまで味わったことのない感情を体験したのでここに書きたいと思います。 私は今までのヨット人生の中で最終フィニッシュのホーンを鳴らしたことがありません。(忘れてるだけかもしれませんが、とりあえずここ最近は鳴らしていません。)今回私にとって初めての「全日本」がつく大会ですが、さすがにドベは走ることはないだろうなと思っていました。しかし1日目でその可能性が見えてきました。第2レースの1マークを最後に回航したときはだいぶ焦っていました。なんとか追い上げましたが、少しずつ自分の自信がなくなって正常な判断ができなくなっていったと思います。 そしてそのまま2日目を迎えました。2日目の一発目である第4レースでBFDを引いてしまったのも、普段なら冷静になれるところで焦ってしまったことがひとつの原因であると考えます。その後も調子は戻らず、とどめを刺されたのは第6レース。下マーク際で1件のケースとアプローチミスをしてしまい、常に最下位を走っていました。フィニッシュライン近くで沈艇がいたので最終ホーンは鳴らさなかったのですが、2日目のハーバーバックのときには今まで経験したことのないほど精神が崩れていました。覚えてすらないのですが、泣いていたかもしれません。 必死に立て直そうとしましたがそのまま最終日になり、第7レースで再びケツ回航。海に飛び込もうと思いました。 こんなに自分を見失ったレースは初めてで記憶があまりありません。ハーバーに駆けつけてくださった方々の応援のお言葉も曖昧にしか覚えていません。本当に情けないです。 レースを楽しむ余裕なんか少しもありませんでした。慣れていない「全日本」という雰囲気に飲み込まれました。すべてが刺激的で自分が井の中の蛙であったことを思い知らされました。 完全には立ち直っていないのですが、少しずつ秋インに向けて気持ちを切り替えています。秋インで同じようなことは絶対にしません。今回の全日本個選で走れなかったせいで、全日本インカレに出場したいという思いがより強くなりました。この遠征で学んだことは必ず秋インで活かします。 そして来年以降、海洋大から1艇でも多くのペアが全日本個選に出場してくれることを願っています。特に廣井には来年も絶対に出場してほしいし、若洲で走れなかった分をリベンジしてほしいと思います。よく周りの皆さんから「この大会に出られることだけでもすごいよ」と言っていただきました。とりあえず今年は全日本の壁を取り払うことができました。来年以降は全日本に出場するのが目標ではなく、全日本で前を走ることを目標に上を目指してほしいと思います。 私のヨット部生活も残り2ヶ月、悔いなきよう一つ一つのレースを楽しみたいと思います。 今回の遠征では江ノ島から若洲への輸送を関西大学さん、甲南大学さん、神戸大学さんと合同で、帰りの輸送はOBの村橋さんにしていただきました。また支援艇として海洋工学部助教授の松本先生のハードボートを貸していただき、OBの善住さんが全日操船していただきました。さらに差し入れを送っていただいたOBの方々、ハーバーまで応援に駆けつけてくださった方々、交代でサポートをしてくれた部員たち、大会を運営してくださった関東学連の方々、本当にたくさんの方々のご協力のおかげで今回の大会に参加することができました。誠にありがとうございました。こんな私ですがあと2ヶ月全力で頑張りますので応援よろしくお願いします。 写真は1日目の出艇のときのものです。どんなときも笑顔で乗るのが私のこれからの目標です。 それではまた。 



 
 
 

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