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最後のブログ

  • tumsatryt
  • 2018年10月18日
  • 読了時間: 4分

 こんにちは。代交代により、前主将となった有賀です。  先日秋インカレ決勝のブログを書かせていただきましたが、これで本当に最後の、引退ブログを書かせていただきます。私事になりますが、ヨット部4年間を振り返って書かせていただきますので、長文ですが是非ご覧いただければ幸いです。  1年生の5月、新歓の試乗会で乗せて貰ったヨットに一目惚れをし、ヨット部に入部をしてから、僕の頭の中はいつもヨットでいっぱいでした。ヨットに乗れる土日が毎週楽しみで、平日の授業中は集中せずに、プリントにヨットの落書きなんかをしている不真面目学生でした。でも、それほどヨットが大好きで、僕の大学生活はヨット部一色でした。  では、どうしてここまでヨットにのめり込むことができたのか考えてみたとき、理由は無数に思いつきますが、自分のなかで一番根底にあったのは、次の部分だと思います。  海洋大ヨット部は体育会系の部活であり、レースで良い成績を残すために皆ハードに練習を行っています。少しでも上手く、少しでも速くなれるよう皆必死に練習します。体育会ヨット部というのはそういうものです。その結果、レースで勝てたときは心の底から嬉しいし、この上ない快感を得ることができます。実際、計4年間で鳴らすことができたインカレでの3度のトップホーンは、どのホーンも天に昇るほど嬉しかったです。  ただそれとは別に、僕がこれほどまでにヨットに魅了されたのは、レースやそのリザルトといった要素を抜きにした、海を颯爽と走るヨットの根本的な楽しさがあったからだと思います。  毎週ハーバーに行けば、トンビの悠々とした鳴き声や、打ち寄せる波の音が聞こえる。海に出れば、キラキラ輝く海面や、長い水平線が見える。そしてグッとセールを引き込めば、腕に風のパワーが伝わる。同時にシバーしていたセールはふと静かになり、代わりに船がパシャパシャ波を切って加速していく…。僕にとってはその全てが信じられないほど爽快で、こんなに楽しいスポーツは他にないと思いました。  とはいうものの、ヨットに乗るのが億劫なときもなかったと言えば嘘になります。冬は海に出るのが寒いし、雨なんか降ったらさらに最悪です。サバイバルコンディションで全然楽しむ余裕のないときもありました。きっとこれが「体育会系ヨット部」でなくて、ゆるーい「ヨットサークル」や「セーリング同好会」のような団体であったら、「練習なんかせずに家の中でぬくぬく過ごすんだろうなあ…」なんて思ったときもありました。  ただ、「ヨットサークル」や「セーリング同好会」では、レースで勝ったときのあの快感や高揚感は決して味わえないと思うと、海洋大ヨット部が体育会系部活で良かったと心底思うのです。  要するに、僕がここまでヨットにのめり込めたのは、海を颯爽と走るヨットの根本的な楽しさを感じながら、レースで勝つために一生懸命練習し、結果勝ったときの快感や高揚感を得ることもできたからなのだと思います。このどちらかが欠けていたらここまでヨットに心を奪われることはなかったと思うし、4年間も続いていなかったかもしれません。 こんなに大好きなヨットを、海洋大ヨット部の一員として4年間できて、僕はとても幸せでした。  最後に、海洋大ヨット部を支えてくださっている松田監督をはじめとするOB、OGの方々や、前顧問の稲田先生、現顧問の千足先生、また部員の保護者の皆様には、4年間大変お世話になりました。僕が4年間ここまで気持ちよくヨットに没頭できたのは、皆様のご支援があってこそのものです。誠にありがとうございました。 そして、先輩、同期、後輩として一緒にヨットにのめり込んでくれた皆さん。皆さんのおかげで僕は本当に充実した楽しい4年間を過ごすことができました。僕のヨット部4年間をとても鮮やかに彩ってくれた皆さんに敬意を表すると共に、この場をお借りして感謝申し上げます。誠にありがとうございました。

東京海洋大学ヨット部 有賀航平



 
 
 

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