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ヨットレースと航海当直の共通点についてーガッツと根性その他諸々

 こんにちは。3年スナイプクルーの羽田真知子です。

 私は最近、初めての後輩である一つ下の新人スキッパーと乗るようになりました。至らない点も多いですが、彼と一緒に自分のスキルも向上させられるよう頑張っていきたいと思っているところです。

 さて今回は、前々からずっと考えていた、ヨットレースの航海当直の共通点について書きたいと思います。ヨットのレースや乗船実習の航海当直の回数を重ねるごとにヨットレースと航海当直には似通っている点が多くあることに気づき、面白いと思うようになったのでこのテーマを選びました。

 まずは、広い視野を持って見張りを続け状況を把握し、それを共有することです。それから、たくさんある他艇、他船のうちから継続監視するべきものを選別することです。全ての船に均等に注意を払うのではなく、接近する可能性の高いもの、注意が必要なものなど優先順位をつけて考える必要があります。ちなみにそういうセンスは生まれつきの能力という部分もあるみたいで、それを授業で習った時はドキッとしました。

 また、タックやジャイブ前つまり変針前には後方確認、新針路方向確認が必要ですし、常に次のマーク、変針点を把握しなくてはなりません。予想外のことが起こったり緊迫した状況で焦ってしまっても、それを周りに気づかせることなく自分で自分を落ち着けることが大切だというのも同じだなと思います。

 中でも私が大事だと思うのはガッツと根性です。古い考えだと言われればそうかもしれないですが、私の憧れる船乗りのイメージの一つとして、根性、気合い、ガッツに関しては誰にも負けない、というものがあります。また、強風や寒さが厳しいコンディションで自分を頑張らせるために役立つものは、私にとってはガッツと根性以上のものはありません。

 書いてみると結構当たり前なことだらけでしたが、こうやって結びつけて考えてみると面白いですし、どちらにもお互いをうまく活かしていけたらいいなと思います。

 余談ですが、私は最近卒業研究のテーマである錨について調べています。船を係駐している錨と海底の抵抗によって生じる力を把駐力といい、簡単に言うとより大きい把駐力を発揮できる錨が性能が良いということになります。(把駐力)÷(錨の空中重量)を把駐力係数といい、これは錨の性能を評価する要素の一つとして考えられています。練習に使うマークにもダンフォース型の錨が付いていますが、練習後錨がなかなか上がらずに苦労することがありますよね。錨について調べるようになってから、こんな時には「把駐力係数の大きい良い錨だ」と思うようになり、錨を応援する気持ちが芽生えてなんだか楽しくマークをあげられるようになりました。皆さんもぜひ、マークをあげる際には、海底で頑張って把駐力を発揮している錨に思いを馳せてみてください。

 先週末は明子さん、鹿園さんが来てくださいました。また、花菜さんがランチャーポール整備を手伝ってくださいました。ありがとうございました。

 今年の練習も残り少ないですが、ガッツと根性で!寒さに負けず頑張っていきましょう。



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