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最後のブログ 上山みなみ

  • tumsatryt
  • 2020年1月6日
  • 読了時間: 4分

こんばんは。4年スナイプクルーの上山です。

今回は、最後のブログとして文章を書かせていただきます。少しの間ですが、お付き合いください。



さて、2ヶ月ほど前、わたしは海洋大ヨット部を引退いたしました。監督やOBの皆さん、家族などから4年間お疲れ様!と声をかけていただくと、なんだか心にグッとくるものがあります。先日、忘年会も開いていただき、ヨット部員として過ごしてきた2019年も終わりを迎えようとしています。長いようで短かった大学生活ですが、そのほとんどがヨット部での時間だったように思います。

松田監督をはじめとするOB・OGの皆様、顧問の千足先生、長らくお世話になっていた稲田先生、そして家族のみんな。これまで本当にありがとうございました。感謝してもしきれないくらいのサポートをしていただき、のびのびとヨットを楽しむことができました。これからはわたしも、かわいいかわいい後輩たちを精一杯応援したいと思います。



わたしがヨット部に入ったのは、先輩方の雰囲気に惹かれたからです。仲が良くてお互いを信頼している空気感や、ヨットそのものを楽しんでいる姿勢が、とても魅力的でした。あれから4年経ち、自分がそのような雰囲気を作れたか、あの時の先輩方のような存在になれたのか、答えはまだ出ません。しかし、後輩たちが同じように、ヨットを楽しみつつ、みんなで仲良く過ごしている様子を見ると、少しは理想に近づけていたのかな、と思います。

ここからは、わたしがヨットに乗る上で、大切にしていたことを少し書いておこうと思います。

1つ目は、たくさん話すことです。スナイプや470は2人乗りで、しかもレースの日なんかは8時間くらいずっと2人っきりで海の上に居ます。2人のチームワーク、意思の疎通が、とても重要になります。

レースが思うようにいかなくて落ち込んでしまう時でも、大事な局面でミスをしてしまった時でも、いつでも、絶対に黙りこまない。これが結構大事な気がします。

「あれがいけなかった」「こうすればよかった」と反省したり、「切り替えて次は頑張ろう!」と鼓舞したり。動作がうまく決まった時に「今のよかったね!」と言う、それだけで雰囲気が良くなることだってあります。

お腹空いたね、でもいいし、あれブローかな?いや違うかな?って迷ったら、とりあえず言ってみる!とかでもいい。とにかく黙りこまずに、なにかを喋る。そうすることで、お互いに気づいたことを発言しやすくなったり、気持ちが切り替えられたりします。緊張もほぐれるし、お互いのことが少しずつ分かってくるはずです。ぜひやってみて!笑


大切にしていたことの2つ目は、自分に何か強みをもつことです。スタートラインを読むことでも、アンヒールの掛け方がうまいことでも、ランチャーをあげる速さでも、なんでもいいので、何か1つ。権利主張は得意!とか、船を揺らさずに移動できる、とか、本当にどんなことでもいいと思います。わたしの場合は、ブローを見る目を養って、強みにしようと決めていました。どっちからやってくるブローなのか、リフトなのかへダーなのか、海面は右がいいのか左がいいのか…

ヨットは奥深いので、たくさんの要素があるし、強みだと思っている分野でも、判断に迷うことも間違えることもあると思います。でも、そんな中で1つ、自分の強みはこれだ!と言えるものを作れると、かなり自信が持てます。

強みをもつこと、強みになりそうなものを見つけることは簡単ではありませんが、「自分には何ができるだろう」と考えながら乗ることで、自然に上手くなります。ただ乗せられているのではなくて、自分の動作や知識でヨットを動かしている、という感覚が、だんだん掴めてくるはずです。これも、ぜひやってみて!笑

以上2つが、わたしがヨット部での活動の中で大事にしていたことです。参考になるかは分からないけど、みんなが少しでも心に留めてヨットに向き合ってくれればいいなと思います。



偉そうに言っていますが、最後のインカレでブラックを引いたり、サイドステイが切れて棄権したりと、悔しいことが多く、このままで終わるのは嫌だなぁという気持ちでした。でも、引退してからも後輩たちは毎週寒い海に出て練習をしていて、学校で会えば挨拶してくれる。いつでも練習見に来てください!と温かい言葉をくれる。タルトの食べ放題にも誘ってくれる。

きっとこの子たちなら、ヨットを心から楽しんで、かつ、レースで勝つために真剣にヨットと向き合い、来年のインカレではいい結果を残してくれると信じています。

わたしが教えられることはきっと少ないし、これからは人数も減って大変なことが増えると思うけど、できる限り力になりたいと思っています。応援してるよ!!!!!



最後に。家族のようなヨット部のみなさん、ほんとうにありがとうございました。

これからもご縁があれば嬉しいなぁと思います。また集まりましょう!

上山





 
 
 

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